「今夜ひとりのベッドで」#9

今夜ひとりのベッドで #9「運命のわかれ道」
あーもうみんな揺れる、揺れる。


なんかみんな誰かの為にしようとしているところが空回りして、うまくいかなくて、あちゃーというか。特に明之(本木雅弘)。もー、あっちにふらふら、こっちにふらふら、煮え切らない態度にイライラしてるんですが、でも僕が明之の立場だったら同じことしそうで、だからこそイライラしてしまうのかも。要するに明之って、辛い境遇に立たされている女に弱いんですね。梓(奥菜恵)が了(要潤)に逃げられたから、梓に惹かれた*1わけだし、友(瀬戸朝香)が妊娠したらまた友へ、そして最後は梓の工房が危ないと知ってまた梓のもとへ……しかし明之君、いくらケータイの電池がなくなったからって、友に一言ぐらい言って行きましょうよ。しかし明之のこういう性格は、やっぱり母親が「辛い境遇に立たされた女」だったからなのかなあ。


友も、俊介(佐々木蔵之介)や舞子(サエコ)の言葉で「この子には、父親が必要なのかもしれない」と思ってくれたのはよかったけど、ラストで倒れてしまう。せっかく今まで精巧に積み立てあげられてきたこのドラマなんだから、「子供が流れてしまう」っていうのはちょっとやめてほしいなあ。
しかし、舞子の再登場はえらい唐突でしたな。「子供は母親だけのものじゃない」っていう言葉を言わせたいがための登場、って感じがしました。しかしやっぱりサエコの声は駄目だー。ああいう声、苦手です。あと佐藤二朗また出てくるかな? と思ったんだけど出てこなくてちょっとがっかり。
俊介はいい人だよね。「友ちゃんに必要なのは明之だ!」とか言ってくれちゃうし。でもあの薔薇の花束はちょっとどうかと。きっと彼も了も、実らぬ恋のまま終わるんだろうなー。
玲子(羽田美智子)はシングルマザーだから、友にとっては心強いですよね。「0はハートだ」っていう台詞がいかにも玲子らしくて良かった。でも、彼女の「明之が好き」っていう話はもう終わりなの? まぁ、そこまで手を回したら書ききれないのかもしれませんが……


梓もちょっと今日は可哀想だったなあ。確執があった(んですよね?)父親から激励の電話をもらえて、嬉しそうにしてたのに、その父親の借金で工房が駄目にされてしまうなんて。明之の前で泣きじゃくる姿は本当に可哀想で、僕だったら明之みたいに感情を押しとどめることはできなかったかも……梓が明之に借金のことを伝えなかったのは、それを餌にして明之を釣るのが嫌だったからなんでしょうね。明之の性格からすれば、梓がそういう状況にあるってこと知れば、自分の傍にいてくれるって分かってたけど、それは梓のプライドが許さなかったのかなあ。だってそれじゃあ自分に魅力があるんじゃなくて、「借金がある自分」に明之が惹かれているようなもんだもんね。
了も、根っからの悪い奴、ってわけではないと思う。ただ、男に対しては嫌味っぽい態度を取りがちなだけで。今回だって、梓のためにやろうとしていたのに、騙されちゃったわけだし。しかしあの男、見るからに怪しかったぞ……気づけよ。「俺はあんたと一緒にいたいの。あんたの産む子供だから愛せる」って言葉はかっこよかったですね。


最終回予告、誰かがお亡くなりになるようで。今回のラスト&予告じゃ友が死んだみたいだったけど、多分竜之介(岸部一徳)なんだろうと。友に遺言渡してたし、「初孫を抱きたい」なんて死亡フラグ立たせてたし。
そしてどうやら明之の髪形を見ると、「○年後」という風に繋げるみたい。最終回、楽しみです。いつ見られるか分からないけど。

*1:まぁ、これだけが原因ではないと思いますがね