「今夜ひとりのベッドで」最終話

今夜ひとりのベッドで 最終話「君をみつけに」
まぁ、まとまるべくしてまとまった、って感じのラスト。


でも正直個人的には物足りなかった気がします。明之(本木雅弘)と友(瀬戸朝香)の締めくくり方はいいとしても、他の四人があまりにもあっさりした終わりすぎていてちょっと拍子抜けでした。特に梓(奥菜恵)。いきなり「パトロンができたからフランス(だっけ?)に行く」って。ちょっと唐突すぎやしないかい? 梓が友に「今一番前を向いて歩いている人だから」電話したシーンはよかったんだけどな。なんか今までが丁寧に描かれていただけあって、ちょっと残念。
友は小説を書くことにしたそうですが、書こうと思った動機もいまいち分からず残念。竜之介(岸部一徳)の絵は、彼女の本の装丁に使われるのかな? って思ったんですけど、違いました。


そして最終回は父・竜之介の独壇場。やっぱり予告での「死んだ?」は彼のことだったんですが、死んだ場所が不倫相手のナースの家だっていうのが彼らしいですよね。と思ったら続々と現れる「ワケありそうな女たち」。そして大量にある印鑑とかは面白かったんですが、問題の遺言状はなんと預金通帳でした。やっぱなんだかんだ言って、竜之介は息子二人を愛してたんですねー、ちゃんと。それを了(要潤)に渡したり、「俺は息子のための預金通帳を作る」って言ったりする明之はかっこよかった。竜之介のおかげで、明之と了も和解できたみたいだし。


総括すると、最初はどーも乗り切れなかったこのドラマですが、明之と友の心理戦になってからが断然面白くて。でも愛憎劇なのか、明之と了の家族再生物語なのか、それとも親子物語なのか……が曖昧で、ちょっと焦点がふらついていたかも。でも思ったよりは楽しめて、満足です。


で、最後の明之の「何で?」が気になるんですが。何あれ。