「白夜行」第二話

白夜行 第二話「閉ざされた未来に」

あ、サブタイトルできてる。


みんなはまり役ですげー。これだけキャストが多いのに、散漫にならずそれぞれの持ち味を出してるってことはすごいと思います。これからまたどんどん登場人物が増えていくんだけど、この調子だと心配ないかな。


子役がすごくよかったので、一抹の不安を感じていた山田・綾瀬両人。でも杞憂でした。二人ともよかったです!
まずは綾瀬はるかちゃん。今までいい子な役が多かったからなのか、どうも「したたかな計画的犯罪者」には見えないんだけど(福田麻由子ちゃんが良かったから特に)ふと見せる表情はうまいですねー。爪を噛む癖は、雪穂であるという目印(?)の作用があってなるほど、といった感じ。各駅停車の電車に乗れないのはトラウマか何かが原因なのかと思ったけど、亮司(山田孝之)に会いたくなっちゃうからなのか……ここらへんが「純愛」なのかな。どうやら原作では亮司と雪穂(綾瀬はるか)は一度も会わないみたいだし。ま、そういう要素があった方が個人的には見やすいですが。
しかし、雪穂をいじめてた子(藤本さんだっけ?)は「雪穂が可愛いから」っていう理由だけであんな手の込んだことしたのか? 過去のこと調べたり、いちいち面倒なことする奴だ。ま、そんな彼女にも罰が下ったわけでして。やっぱ悪いことはできませんな。


山田君は思ったより情けない役なんですね……もっとクールな役かと思ってたよ。あと、ちょっとセリフが聞き取りづらかったです。
でも目力がすごいですねー、彼は。菊池(田中圭)と笹垣(武田鉄也)が会っているときの目が恐ろしかった。でもあの時の鉄也も怖かったけどね……今までずっと調べてたっていう執念がすごい。しかし何で今更菊池や亮司の母親(麻生祐未)のところへ行ったんだろう、っていう気もしなくもないけど。


そして、ついに亮司と雪穂が再会。しかしなんで雪穂はわざわざ鞄持ってきてるんだ……ま、それはいいとして。再会場所がトイレ(しかも男子)ってすごいよね……わざわざといえば、亮司はいつもわざわざ切符代払って駅のホームにいたんですよね……なんつーか、すごい執念。
二人の通信手段が「風と共に去りぬ」の本、っていうのはなかなかいいけど、あれ誰かに見られたらどうするんだ。笹垣に見られたらやばくないか?


忘れちゃいけないのが田中圭。「汚れた舌」で不発だったワルっぷりを存分に発揮してくれてます。先週のラストで写真撮ってたのは松浦(渡部篤朗)だと思ったんだけど、彼だったのか。彼を藤本を襲った犯人に仕立て上げて、そのアリバイ証明の変わりに写真を渡す……ていう作戦は、かなり危ないよなあ。大体菊池もよく考えれば「帽子を持ち出したのは亮司じゃないのか?」「俺はハメられたのか?」って分かることだと思うんだけど……それだったらアリバイの証明なんかしないで、警察に渡しとけばよかったんだよ。
と思ったら、ほらー! ラストに菊池が笹垣に「あの、桐原亮司のことで話があるんですけど」ときたもんだ! 何だ、何を話すんだ? やっぱり、この男は野放しにしておいちゃいけません。


あ、余談ですが余貴美子のシーンはなんか落ち着くねー。なんかお母さんみたいで。