「白夜行」第六話

白夜行 第六話「白夜の終わり」
山田君にあのサングラスは似合わないと思う。


先週あたりから実は「なんか無理に事件を起こさそうとしてないか?」という疑念が出てきたのですが、今回はかなり引き込まれた。やっぱりレギュラー出演者に激しい動向があると面白い。
とりあえず今回は弥生子(麻生祐未)が動いてくれてよかった。久々に麻生祐未の顔面ぴくぴく&声帯震え演技が見れて嬉しかったです。しかし麻生さん、かなりの熱演でした……特に亮司(山田孝之)の前で泣くシーン、青筋立ってたよ。やっぱり演技派女優なんだなあということを再実感。もっと連ドラでの露出増えてくれればいいんだけどなあ。弥生子は口では「産みたくなんてなかった」なんて言っておきながら、実は息子をちゃんと思っていたんですねえ。
篠塚(柏原崇)の役はポジションが微妙すぎ。やっぱり雪穂(綾瀬はるか)に嫉妬心を抱かせるためだけのキャラだったのか? うーん。来週はとりあえず出てきてたようだったけど……それにしてもやっぱり彼は雪穂が首謀者だってことを気づいていそうな口振りだったなあ。


しかし古賀(田中幸太郎)が死ぬとは思ってなかったのでびっくり。「最後に笹垣さんに恩返ししたいと思って」なんて言っちゃって、死亡フラグじゃーんとか思ってたら……ううう。だからどう見ても子持ちに見えない田中君を妻子持ちの設定にしたのか*1。しかし古賀=七味のイメージなのか……
そしてもう一人お亡くなりになられたのが松浦さん(渡部篤朗)。もう出番が最後だからなのか、アツローの本領大発揮。亮司に「ただの脅しだったのかなぁ?」と詰め寄ったり、雪穂を待ち伏せしてたりしているのは素敵に気持ち悪かったです、アツローさん。「俺のせいじゃないよねぇ」と言いながら古賀を刺したり、「ひどいよぉ、亮ちゃあ〜ん」という最期の言葉はインパクト絶大。しかし、「脅したりするのが愛情の裏返し」っていうのは「へ?」って感じ。松浦の生い立ちは分かったけど、どうもそういうふうには思えなかった。亮司は「見捨てられたくなかったんじゃないかな」という友彦(小出恵介)の言葉にちょっと揺らいでいたみたいだったけど。雪穂も同じ言葉を言っていたこともあって、もしかしたら亮司は自分を頼ってくれている人に対してほっとけなくなっちゃうタイプなのかな。奥貫薫のこともあったし……結局彼女もアツローも死に追いやっちゃったわけですが。


綾瀬はるかちゃんはほんとどんどんよくなっていってます。まさか彼女がここまでこんな役がはまるとは思ってなかったなあ。階段を降りていく松浦を冷笑を浮かべ見下ろしたり、ハサミを持ってキラーンは怖かった。しかし一番良かったのが「やったのは、私だよ」ですね。まさかここでこれを持っていくとは! どうやら原作にはない展開らしく、脚本の巧みさに脱帽。さすが森下佳子


最後の友彦の台詞「亮のことですか?」は作戦じゃなくて素なのかな……古賀が死んで、笹垣(武田鉄也)も燃えているだろうから、亮ちゃん大ピンチですね。
しかし今回の弥生子の「産みたくなんてなかった」発言といい、予告の「妊娠した(?)」発言といい、山田君にとってはなんともタイムリーなお話で……って、またそういう話に持ってちゃうのが僕の悪い癖ですな。

*1:視聴者を感情移入させるため。