「不信のとき」第１話
不信のとき 第１話「不妊症…」
のっけから結構直接的なタイトルで。
滑り出しとしてはまあまあかな、と言った感じです。裏の「厄年」は次見て面白くなかったら切っちゃおうかな。でも今回は栗原脚本じゃなかったので、問題は次回以降かも……あーあ、これ、牧子脚本で見たかったなあ。
さて、内容について。一番に思ったことが、「偶然多すぎ！」だと。まぁドロドロドラマには偶然はつきものだとは思いますが、ちょっと多いよなあ。米倉と松下（しかも二度）、米倉と高岡、米倉と杉田と小泉……などなど。まぁ初回だし、物語と展開上仕方ないのかもしれませんが。
一番いいと思ったのが、高岡早紀。彼女、離婚してからなんか生き生きとして見えるな〜。あんまり悪女役とかはやらない高岡さんですが、やっぱりそういう役が似合うと再確認。ふてぶてしくて良かったです。あの脱力感のある声も効いてたしね。だけど、子供は３歳にしてはでかすぎだよ。そして、３歳の子はあんまりベビーカーにゃ乗せないと思う……
一番印象に残ったのが、ＢＧＭ。なんやねん、あの「ふぅうっ、ふぅうっ♪（ﾊﾟｯﾊﾟﾗ）ふぅうっ、ふぅうっ♪（ﾍﾟｯﾍﾟﾚ）」っていう音楽は。「ﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾄﾞｩﾄﾞｩﾝﾄﾞｩﾝ♪ﾊｧ~ﾝ（ﾟдﾟ ）」並の変さ。
・浅井道子（米倉涼子）
冒頭、千鶴子（高岡早紀）をレストランで待ってるときは、えらい地味な格好で誰かと思いましたよ。しかし、その不倫に気づいた原因が「口紅」っつーのもベタベタだよね〜。
今まで愛人役の多かった米倉ですが、主婦役は合わないとは言わないけど、生々しさが薄くて逆にいいかもしれません。松下さんが赤い下着つけて鏡見てたら、ちょっと生々しすぎて、ねぇ（笑）。米倉って綺麗だけど色気があんまりないんだよなあ。あと、今回はあんまり幸薄そうに見えなかった。「女系家族」のときは喪服効果もあってか、ちゃんと薄幸に見えたんだけど。化粧のせいか？
題名どおり、子供ができない夫婦。しかし、検査してないのかなー。って、それ言っちゃあドラマになんないんだけど。
・野上マチ子（松下由樹）
松下さんは和服似合うなー。そして、やっぱり主婦役より愛人役の方が似合う。あのダイナマイトなぼでーをただの主婦役としてくすぶらせておくのももったいないしのう。
しかし、石黒ちゃんとしっぽりしちゃいまでの過程がえらい古典的だったな〜。コーヒーを服にこぼす*1→部屋に誘う→物を拾おうとして手が触れ……→しっぽり。だよ。しかし、そういうのでまんまと不倫関係に陥っちゃう男も浅はかというかー。もしかして、コーヒーこぼしたのもマチ子の手？
・浅井義雄（石黒賢）
なんつーか、もうちょっと手馴れた感じかと思ったけど、浮気へたくそなんですね〜。挙動不審だし、お土産持ってきちゃうし、あんなんじゃすぐバレても仕方ないぞ。マチ子宅のトイレでの頭ごっつんごっつんはなんか痛々しかった。
・沖中和子（杉田かおる）
杉田さんの演技は結構好きだけど、ナレーション向きじゃないよな〜。ちょっとじと〜っとしていて湿っぽすぎた。どうやら、結構図々しいキャラクターのようですねえ。失楽園を見ながら子供を世話するベビーシッター……って、何か嫌だああ。
・近藤慶（小泉孝太郎）
うーん、クールな役が合わない。坂口憲二と同じく、クール＝棒読みになっちゃってるんだよなあ。なんか和子がえらいはしゃいでたけど、まさかあとで和子と付き合うことにはならないよ……ね？ あと、慶の助手みたいな女が道子を睨みつけてたけど、あの人も今後の泥沼関係に介入してくるのかな。あんまり手広げてもしょうがないと思うんだけどなー。
・小柳新吾（石田純一）
今のところいてもいなくてもどーでもいいポジションですが、まぁ「石田純一が不倫の達人を演じる」っていう設定自体、ネタ的存在だからなあ。しかし、いくつの女とつきあっとんねん！ ロリコンかよ、生々しいなあ。
・浅井朋子（江波杏子）
出番は少なかったですが、やっぱり（やっぱりって）意地悪そうだった。
まんまとマチ子の策略に乗せられ、子種を宿してしまう義雄。「酔わずに抱いて」って言われてんだから気づけよっていう話なんですが、そこが「いい人」だといわれるゆえんの間抜けさなんでしょうか。それとも、高嶺の花だと思ってたクラブのママに「酔った客と銀座のままでいたくない」と言われ、自分が特別な存在だと思われてると知って、嬉しくなって注入*2しちゃったのかなあ。「酔って出来た子供なんて嫌でしょう？」という松下姉さんが恐ろしかった。そして、マチ子が「私、浅井さんの子供がほしいの」と言った後、「子」と書道で道子が書いた文字のアップ……笑った。
今後も松下さんの悪女っぷりに期待大ですが、いやーしかし、オチを知ってる身とすれば、すったもんだしてる３人が滑稽で仕方ない。これ、ちゃんとオチは原作どおりなんだよね？
