「役者魂!」第四回

役者魂! 第四回「嘘の家族がバレる」
今回はまー分かりやすい話だったな。


分かりやすい話は嫌いじゃないんで別にそれ自体はいいんですけど、なんかあまりにもあっさりと話が進んであっさりと終わってしまう気がするのは僕だけ? なんか凄く淡白な気がするんですけど。全然濃密じゃないの。引き取り先の女性の話だって「夫と愛人の子供なんて愛せるわけないじゃない」でおしまい。大半の視聴者がきっとこの女性が本気で忠太(吉川史樹)を引き取ろうと考えていたなんて思ってなかったんだろうし、あそこで激昂するシーンとかを差し挟んでも良かったんじゃないかなあ。あのオバさんの思いが全然伝わって来なかったというか。だって「自分には子供が出来ない(出来ない体?)なのに、愛人との間には子供がいた」っていうことでしょ? あの人なりに色んな葛藤があったはずなのに、あの台詞だけで終わらせるにはちょっと勿体無い気がした。
それと忠太の真意も分かりづら過ぎ。「おばちゃんのとこに行く」って言ったのは無理して「いい家族」を演じているみんなを見て「迷惑かけられない」と思ったからそう言ったんだけど、いざ行くというときになり後を追うみんなを見て「やっぱりみんなと一緒にいたい」と思い直したってことでいいんですよね? ここらへんもなんとなく真意が伝わってこなくて、忠太がただのわがまま小僧にしか見えないシーンになってしまった気がする。瞳美(松たか子)の他人の人生妄想シーンや本能寺海造(藤田まこと)のCM話を入れるぐらいならそこらへんに力入れてくれても良かったのでは。いや、後者は結構面白かったんですけどね。爽やか兄さんの中にいる海造とか、バナナの服着て演技している海造とか面白かったもん。
しかし、忠太は可哀想だよな。血繋がっている人が母親しかいなくて、しかもその母親からは見捨てられ、見知らぬおじさんからは疎まれ、見知らぬおばさんからは恨まれ。演じてるのがなんとなく情けない感じのする(おい)吉川史樹君っつーのも哀愁を誘うよな。


しかし、エンディングって毎週違うんですね……登場人物ごとにやってるのか。瞳美・海造*1・護(森山未來)・里奈(加藤ローサ)と来て、次は子供たちかアントーニオ(富岡晃一郎)もしくは和子(濱田マリ)あたりじゃないかと予想。予想範囲広すぎですねはい。

*1:実はここまでは未確認