「14才の母」第八話

14才の母 第八話「二つの命……どちらを選ぶ?」
なんだ……安心した。


このドラマで危惧していた「出産して終わり」「出産により未希逝去」なんてラストになるわけじゃなさそうで、凄いホッとした。それと同時にこのドラマに対する目も暖かくなったかも。何じゃそりゃ現金な。相変わらず細部は甘い作りだったりするんですけどねえ。金策しようとしている母子が何であんないいホテル泊まってんじゃい!とか、これから子供が産まれてくることによって家計が逼迫するはずの家庭の娘の服がブランド物尽くしなのは何故に?とか(他サイトのレビューで気付く。ブランド物にはおよそ興味が無いので……)。あれですかい、スポンサーの意向ってやつですかい? あと相変わらず気になるのが未希(志田未来)の環境ね。中絶女子中学生がいたり*1子供を産み落とし育てられなくなった人がいたりに加わり、実は叔父夫婦は子供が出来ない身体だという。周りにこんな子供に悩む人がいすぎるのもちょっとねえ……でも、同室になった戸田菜穂さんはなかなか良かったです。台詞も良かったんだけど、だけど気になった言葉がひとつ。
「14才だから、これから何でも出来る」
はぁ?って感じ。14才も何も、今から子供を産んで育てるという点ではどこの妊婦も母親も一緒。14で産もうが50で産もうが、それは変わらないはず。なのに「これから何でも出来る」って……それは間違い。「これから何でも出来たはずだった」だよね。それを自らの経験不足に加え軽率・怠慢・衝動的が加わってその自らの可能性を無しにしてしまい、それでも産むって未希が決心したって話になったのに、「これから何でも出来る」という台詞にはすごい違和感。やっぱり子供を産むことが神格化されてきている気がする。


さて、今日の室井滋ですが、相変わらず馬鹿息子にムカつきます。「今までと同じ生活じゃなくていい」って、てめーが撒いた種(まさに「種」だな……)だろーが!って感じ。母親を想う気持ちを表現したかったんだろうけど、でもあんな事態になってから言われても。もう会わないと決めたはずの未希とフツーに電話してるんだもん。息子に裏切られ、それでも息子のために奔放する静香(室井滋)が哀れ。


ラスト、苦しむ未希の姿を波多野(北村一輝)が目撃する。これも「親一緒について来いよ!」って感じなんですが。しかし、波多野が変に改心したりするような話の流れはマジでやめてほしいな……予告が「いよいよクライマックスへ」とか、まったく予告映像を見せなかったりだとかで「まさか最終回?」と思ったのですが、どうやらあと2,3回あるようで。ややこしいんじゃいボケ。
なんか異様にレビューが辛口ですが、これでも見る目は暖かくなったのですよ、ええ。

*1:だからこいつと先生の話はどうなった!?