浦沢直樹『21世紀少年・下』

1巻から読み直すつもりですがとりあえずこの巻を読んでのみの感想をば。

21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)

21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)

釈然としない終わり方だなあ。「へ? これで終わり?」って感じが凄くする。締め方としては結構綺麗なのかもしれないけどさー。まあMONSTERよりかは許せるかなーと……あれは本当わけ分からんラストだった。
以下ものすごくネタばれ。
(コメント欄もネタばれ要素があるのでお気を付け下さい)


伏線は一応回収されてるのかなー。カツマタ君ってあれですよね、フナの解剖の前日死んじゃって幽霊になっているという噂の。今更そんな1Pの1コマの1セリフぐらいしか出てこなかった奴を犯人にされても……うーん。一応覚えてたんだけどね、カツマタ君。ケンヂの行動とともだちの時の行動理由もあまり結びついてる感じがしないし。つーかあれって過去を変えたって事ですよね、謝ったって事は。謝ったらケンヂにどうこうする理由がなくなるわけで、そうなったら未来も変わってきそうなもんなんだけどなあ。うーん。
しかしここで敷島レナが出てくるとは思わなかったですよ。浦沢さんはこういうキャラの出し方がうまいよねえ。ヤン坊マー坊が出てきたときや魚の名前がキリコだったりしたときは「おぉーっ!?」と思ったもん。


これで連載作品はPLUTOだけかな? こんなややこしい作品二つも抱えてて混乱しなかったんでしょーかねー、浦沢さん。PLUTOの方はあまりワクワクしない展開になってきてしまったのがちょっと残念。
そしてこの作品の映画化はどうなるやら……2時間やそこらじゃ終わらないだろ。シリーズにする気か? 第一、堤監督って時点でちょっと危うい気がしなくもない。