「ガリレオ」第六章

ガリレオ 第六章「夢想る」
ゲストは堀北真希手塚理美新井浩文大島蓉子ほか


うーん、今回はちょっとひどい。凝った作りにしたかったのは分かるけど(この凝りさ加減は確かに東野っぽいかも)なんか矛盾点が多くないか? 薫(柴咲コウ)が「モリサキレミ」っていう名前に反応しなかったりだとか、由美子(手塚理美)が薫を覚えていなかったっていうのは、まあ忘れてたとかそういうことだとしよう。いくら「坂木八郎」っていう名前を見かけたからって、それを同姓同名の別人だとも考えずにあの時の子供だとすぐ結びつけたのも、まああのサインが北野宗平のものと似通ってたからだとしよう。そして子供の頃に会っただけの八郎(新井浩文)を殺すなんて考えに至るのも、由美子さんがちょっと危ない思考の持ち主だったんだと思おう。あのオブラートのトリックだって、「いつあの館に入れたの?」とか、「時間が経ったら字がバラバラになったり消えたりしないの?」とかいう突っ込みはあるけど、まあそれは目をつぶろう。これだけでも結構な矛盾点だとは思うんだけど、やっぱり一番「は?」と思ったのが、薫の台詞との食い違いだよなあ。薫は北野宗平のことを「身重の奥さんを残して死んだ」って言ってたけど、北野宗平は礼美を取り返そうと何度も森崎家に足を運んでたという。これって意味不明ですよね? 大体由美子が身重のときに宗平が死んだのなら、その後の「薫を森崎礼美と呼んでいた」っていうストーリーの核となるエピソード自体わけの分からんことになるわけですし。この矛盾点が一番ひどかったなー。っつーか普通に考えて「礼美」とは呼ぶことはあっても「森崎礼美」なんてフルネームで呼ばないだろ、と(坂木がモリサキレミだと思ってたってことは、フルネームで呼んでたってことでしょ?)
そして今回は「モリサキレミ」という人物(つまり薫)を名前だけ覚えていて存在を神格化して、たまたま(って、本当はそうじゃないんだけど)同姓同名だった礼美(堀北真希)をストーカーする坂木とか、薫を自分の娘に見立てて「礼美」と呼ぶ北野宗平とか、病んでる人が多かったなあ。由美子もある意味病んでるし。娘の前で人殺そうとするとか、絶対おかしいだろ。


と、今回のレビューは文句ばかりになってしまった……でも今回は今までで一番ひどかったような気がしますよ。毎回ゲストの勿体無さは気になってたんだけど、今回のゲストの堀北ちゃんも堀北ちゃんである必要性が全く無い役回りだったし。あと由美子はどうやって宗平を殺したのか?とかも書かれてなくて後半はかなり駆け足だったし(途中の船中のgdgdがいけないと思う。つか薫さんにお咎めは無かったんだろうか)。
あ、本筋とは関係ないですが、サブタイトルの読み方を考えるのが我が家でちょっとした楽しみになってきました。今回は「夢想る」で「ふける(耽る)」とかかなーとか思ってたんですが「ゆめみる」でした。いきなり4文字にするなよ、と言いたい。


来週のゲストはフカキョン。相変わらずゲストは豪華だけど、フカキョンは美人の部類に入る系統ではないと思う。