「篤姫」第十二回

篤姫 第十二回「さらば桜島
吉高由里子ちゃんはどこに居るかまったく分からなかった。


今日は結構良いシーンが多くて嬉しかった。頭を下げる今泉家一同に対し幾島(松坂慶子)が「礼を返してはなりません」と言ったにもかかわらず頭を下げてしまう篤姫宮崎あおい)とか、「幾島、私はそなたが嫌いじゃ」「存じております」「嫌いな者に誓いを破ったと笑われたくない。だから誓う。薩摩を想って泣くのはこれで最後じゃ」のやりとりとか。ただそれだけに、桜島に向かって「みんなをよろしくねーっ!」的なシーンはちょっと萎えたよ。あ、でも、お父様(長塚京三)が床に臥せっただけで良かった。死ななくて良かったってのもあるし、あとその知らせを聞いて泣きじゃくる篤姫、とかいう展開はうんざりだもん。
ただ、やっぱり先週の尚五郎(瑛太)との再会シーンは要らなかったなあ。今週のシーンだけで充分切なさとかは伝わったと思うんだけど。あと斉彬(高橋英樹)がちょっと懐深すぎ!って感じもした。それに「特別のお許し」が連発されると、ドラマ的にもその意味が薄れてきちゃうんだよね。先週が無かったら今週はもっと良い感じになってたんじゃないかなあ、と思うと残念。


来週は余貴美子さんの声だけでゾクゾクきてしまったわけですが、今週で気付いたことが一つ。篤姫が元気なシーンとかあると凄く萎えるんだよね。というわけで、予告の「篤子でござりまするー!」と叫ぶシーンはすっごく萎えました。辛い仕打ちに対して明るく振舞うんじゃなくて着々と強くなっていく方が大河としても見ごたえがあると思うんだけどなあ。この調子だと前者になりそうだ。