SPEC 総括

最終回までめちゃくちゃ面白かった! 尻切れトンボな終わり方だけど、そんでもって「承に続く」ってなってたけど、いろいろ謎を残してこのまま終わりっていうのでもいいと思うw
ストーリーと演出ががっちりと一致して、エンターテイメント性にあふれたすごく面白いドラマでした。本当に面白かった。ここ1,2年でベストのドラマだったかもー。特に最終回は、習字&ビリビリと瀬文(加瀬亮)がもがく姿が交差していく演出はめちゃくちゃ鳥肌立った。堤さんは映画ではクソいのしか作らないのにwドラマはハマると本当すごいよなー。久々に堤さんの本気を見た気分です。


さて最終回の感想に入ります。ええと、これは本当いろいろな人にお話を伺いたいというかいろいろと話し合ったりしたい!と思うのですが、いかほどの人がここを見てくださっているのかw
いきなりラストシーンに飛んじゃうんだけど、最後の時間を止めたのってニノマエ(神木隆之介)じゃなくてたぶん当麻だよね? ニノマエの腕を切って(だから係長が霊安室で驚いていた)当麻が自分の切れた腕に繋げて、そして最後の銃を撃つ手の動きで時間を止めた、ってことだと思ったのですが……当麻の手にも繋げた跡あったしね。結局最後まで明かされなかった当麻のスペックは、もしかしたらああいうふうに他人のスペックを自分のものにできるみたいな感じなのかなあと。しかしあの爆発事故が捏造された記憶ならなんで当麻の腕は切れてたんだろう?ってなるんだよね。なんらかのスペックを持っていると思われていた当麻のスペックを発動させないためだったんだろうか。
しかし謎なのがラストに出てきた津田(椎名桔平)なのです。僕は本物の津田(多くの津田を作り出してきた張本人)が地居(城田優)だったと思っていたから最後のスペック持ち(しかも瞬間移動みたいなことしてたし)の津田の存在が驚きだったし、彼がまさか時間を止めたのか?とも思ったんだけど、ニノマエは「このスペックを持っているのは僕だけなのに!」みたいなこと言ってたんですよねー。そこが謎だ。当麻のスペックが他人のスペックを云々、だったらこれにも説明はつくんだけど、そうなるとラストの津田の存在がわけわかんなくなるというw
しかし最終回の城田くんはめちゃくちゃ不気味だったわ。交渉人の頃に比べるとだいぶ演技うまくなった気がした、演出のおかげもあるだろうけど。あと神木くんの存在感はやっぱり素晴らしかったなあ。腐っても鯛、成長しても神木隆之介、ですな。戸田恵梨香ちゃんも一皮剥けた感じだし、間違いなく代表作になるだろうなー。


人間関係の緻密さという点でも面白かったけど、やっぱりこのドラマで特筆すべき点はエンターテイメント性だと思うのです。いろいろな能力をうまく物語に組み込み、(最終回でいうと美鈴のサイコメトラー能力と地居の記憶操作能力の繋がりとか)その上で能力の隙をつく主人公たちっていうのが見ててわくわくした。これはあれだ、『Mr.インクレディブル』に似てる。
しかし情報出たときは「ケイゾクパート2かぁ……どうなることやら」見る前は「トリックみたいにエセ霊能力者を暴く感じなのかしら」初めの方は「あれ、マジモンの超能力者なのか。ネタドラマにならなきゃいいけど」中盤以降「なんじゃこりゃおもしれええええええええええええ!!」と、ここまで評価が変わるドラマも珍しいですw ケイゾクの影はほとんどなかったけど、それぐらいでちょうどよかったかな。全く別物として見られたし。いやあおもしろかったなあ! すごく楽しませて「いただきました」。