後輩にジョゼ虎の魅力を訊かれたけど答えられなくて、そんな自分が不甲斐ないやいやーだったのでここでちょっと落ち着いた状態でかるーく書いてみる。まぁ後輩くんはここは見てないだろうけどw ネタバレなんで注意です。あと非常にオナニーですw


ジョゼ虎は全体的に根底に「別離」が漂っているのがいいポイントなんだと思う。ラブストーリーっていうのはドロドロしたもの以外は大抵が結ばれてハッピーエンド、もしくはそんな別離の匂いなんて絶対に漂わせないものなんですよね。それをあえてしているのがこの映画なわけです。筋少の『香菜、頭をよくしてあげよう』みたいなもんですね(個人的趣味丸出しw)。それを全体においている上のあのセックスシーンはいわゆる破滅の一歩みたいなもので、それでいてあの二人の幸福の絶頂でもあるわけです。だからあのシーンはいくらがっかりおっぱいでも重要なわけですねー。
そしてそれを顕著に示してるのがラストシーン。ジョゼを捨てつつ涙を流す妻夫木くんと、捨てられる前から諦観していたジョゼの対比の上で、バタッとジョゼが倒れるシーンはこれからも変わりなく日常を続けていく、ということを示唆していて実は相当残酷なラストなんですね〜。
そのラストと、全体的な雰囲気がこの映画の魅力だと思います。あとはやっぱり池脇千鶴ちゃんと妻夫木くんの演技。それと妻夫木君の役柄もよかった(役名が思い出せないw)。いい意味でも悪い意味でも普通の男の子で、誰だってあの状況に立たせられればあのラストを選ぶと思うのですよ。そういう物語の展開的に甘ったれた役柄じゃないのが良かった。
まぁでも思い返せば変な演出はいっぱいあるんだよなこれw いきなりババァが殺されてたりとかさ。あれは謎だった。あとあの魚のCGは僕も要らなかったと思うな〜。