歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」

小学校低学年の児童が立て続けに誘拐、金を請求するも子供たちは無残な姿で帰ってくる……その誘拐事件は、自分には関係ないと思っていた。ある日偶然息子の部屋から見つけたのは名刺だった。しかしそれはただの名刺ではなく、多発している誘拐事件の被害者の親たちの名刺だった。何故自分の息子がこんな物を……そして、更なる決定的な証拠が見つかる。

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

なんじゃこりゃああああ! 中盤で読者を騙すような展開があるんですけど、これってすっごい卑怯。ラストもなんじゃこりゃ?だし。展開は面白いんだけどそれが全部○○○○ってことを念頭に読んだら「あーあほらしー」って感じになりました。本が厚いわりには薄っぺらな内容です。いや、内容は詰まってるんだけど実は薄っぺらというか。まあ読めば分かります。でも人に薦められるような作品ではないかなー。僕もこういう展開は好きじゃないです。