「週末婚」まとめ

「週末婚　ストーリー」で検索してくる人がダントツトップでした。いやー嬉しい。

牧子作品で好きなのは「年下の男」なんですけど、何年か振りに「週末婚」見返してみたらこっちもこっちで結構面白いじゃん。陽子（松下由樹）がやってることなんてすごくえげつなかったり、多少大袈裟な表現はあるけど、結構深みのある作品でした。昔見たときは「前半の方が好きだなー、後半ぐだぐだじゃん」って思ったんですが、後半は重点的に夫婦間の問題について語ってた気がする。って、別に牧子劇場なんだからそれに感銘を受けたりするほどじゃないんだけどね。
あと、他の作品と比べて最終回が濃かった。「年下の男」も「汚れた舌」も、最終回だけ展開が妙に強引で薄っぺらな印象なんですが、「週末婚」の最終回は結構よかったんじゃないでしょうか。登場人物が誰一人として別れないで終わった、っていうのも珍しい。しかしこのドラマって１クールの間に主要登場人物全員が結婚式してるんですよねー。なんかすごい。そして印象に残っているのが、喪服ちっくなお母さん（根岸季衣）の服。

月子（永作博美）は昔は「可哀想〜」とか思ってたけど、今見返してみたらとんでもない。超わがままじゃないっすか……とにかく好きになった人にはとことん構ってもらえないとダメなような性格なんですね。しかも未練がましいときた。どう考えても論理派の航一（仲村トオル）とは似合いの夫婦には思えん。航一も、言ってることは正論なんだけど、なんか人の気持ちを無視してるところがたまに見られるよね。いきなり「別れよう」とか言い出したり陽子を仕事に誘ったり。
陽子は一見月子への憎しみだけで動いているようだけど、アホすぎる夫・純（阿部寛）にはもったいなさすぎる妻だと思う。ていうか純は登場人物の中で一番とんでもない奴じゃないか？　秘密の部屋、勝手に退職、ホスト、キャッシュカード紛失……と、やることなすこと陽子に迷惑かけすぎ。
豹（沢村一樹）にもムカつかせてもらったなー。こいつはあっちへこっちへふらふらしすぎ。理加子（川原亜矢子）は出来すぎる女すぎて逆に怪しいっちゅーねん。でも彼女には本当笑わせてもらった。でも、川原さんは演技うまくなったよねえ。
で、実は一番感情移入したのがお父さん（織本順吉）とお母さんだったりする。目の前で娘二人が熾烈に争う姿なんて見たくないだろうに。

このドラマの名言は「ユーアーチキン！」と「見ろよ、この美貌だ」かなあ。真面目な顔して言ってるのが余計笑える。一番の盛り上がりはやっぱり初回の月子の大暴露でしょうか。永作ちゃんの力量がうかがえるシーン。
あ、前回のトイレでのシーン、実家でのシーンの、姉妹口論の場面追記しておきました。なんだか月子が陽子の言ったことを逆手に取って反論してるのがウケる。

次の再放送は「青い鳥」だっけ？　永作ちゃん繋がりか？　でもさすがに試験中なんで見れませーん。見たいのはやまやまなんだけどなあ。